2018年10月7日(日)
佐久平交流センター
2018年夏――
全国総合文化祭の将棋部門が長野県千曲市で行われました。
3年前から高校生たちが主体となり、準備を進めてきた大会。
おそろいのオレンジのTシャツで陰に日向にスタッフとしてがんばった将棋部の生徒たちの姿・・・。
「何回も高校全国大会に行っていますが、長野の大会は素晴らしかった」と、プロ棋士の勝又清和六段が感想を寄せてくださいました。
そして「ぜひ、スタッフとしてがんばった生徒のみなさんを労いたい」とも。
石川陽生七段も「長野の高校生に会いたい」とご連絡くださり、10月7日(日)に長野県佐久市の佐久交流センターで「長野県高等学校文化連盟将棋研修会」を開催することに。
さらに、藤倉勇樹五段にもいらしていただき、プロ棋士3名に高校生がご指導いただける運びとなりました。
研修会当日、集合時間よりずっと早く高校生たちが続々到着。ニコニコしながら会場づくりをしていました。
(ニコニコしていたのは生徒だけではありません。顧問の先生もわくわくにこにこ)
9時08分佐久平着の新幹線で来られた先生方。
勝又先生は途中電車の遅れで間に合わなくなりそうで、「人生で一番走って」新幹線に飛び乗ったそうです。
開会式
この研修会には、全県の高文連将棋専門部加盟高校に通知を出しました。将棋専門部門会長の上田高校・廣田昌彦校長先生からのご挨拶。
代表して石川先生からご挨拶をいただきました。
「今年の夏、全国大会の見学に行きました。大変すばらしかったです。高校で将棋にかかわっていると将来につながる何かが身につきます。今日は大会を目指すために役立つことを、交流を通じてもって帰ってもらえたら・・と思います。よろしくお願いします」
プロ棋士の指導対局は6面。石川陽生七段と藤倉勇樹五段のご指導を受ける生徒以外は、なんとなんと勝又清和六段の将棋講座を受けています!
将棋の歴史のお話は興味深かったです。
「江戸で流行った将棋がどうして全国に広まったのでしょうか」勝又先生に指名された生徒が「参勤交代では・・?」「正解です!」なるほどーーーーー!
勉強になりました。
藤倉先生は長野県には遊びに来たことは何回かあるけれど、お仕事で来られたのは初めてなのだそうです。
今日の研修会で藤倉先生の長野県のイメージが決まってしまうかも・・・。
いい思い出を持って帰っていただきたい!
「うわー」とばかりに、思わず頭に手を置く生徒。石川先生、辛い手を指したのでしょうか(笑)
石川先生、勝又先生は20年ちかく長野の子どもたち、中高生やアマチュアと交流をしてくださっています。きっと先輩たちから先生方のお人柄がつたわっているでしょうね。
勝又先生の講義が終わりました。
勝又先生は休む間もなく指導対局の席へ。
先生方のご指導を待っている間は、交流戦です。
めったに会わない他地区の人同士の対局。
近く新人戦が開催されるのでバチバチです!?
午後も、勝又先生の講義から始まります。
プロの将棋からの実践に役立つ講座。生徒はみんな前のめりで聴講していました。
この研修会開催決定前から「軽井沢佐久支部例会」がこの日に決まっていたので、支部に来ていた人は一緒に参加させていただきました。
思いがけなくプロの指導を受けられた方はラッキーでしたね!
閉会式(写真は上田高校の土屋先生)
閉会式での石川先生のご挨拶
「将棋はすごくむずかしくて、僕らでもまだまだ勉強することがあります。皆さんの年代だとひとつのことを覚えただけでもすごく強くなるということがあります。これからも勉強をして全国大会でも長野が上位に行くようにがんばってください」
勝又先生
「午前午後と講義をしましたが、みなさん一所懸命聞いてくれて私も話していて非常に楽しかったです。将棋はこれから勉強に直接かかわらないかもしれません。だけどやってて楽しいですよね。自分が楽しいもの、人を楽しませるというものには価値があります。ぜひともこれからも将棋を続けていただきたいと思います。」
藤倉先生
「平手から六枚落ちまで幅広くやりました。みなさんは10代でまだ若いので将棋に触れた分だけ強くなると思います。勝ち負けも大事ですがこだわりすぎず、楽しんで自然な感じで取り組んでいただければさらに上が見えると思います。これからも楽しんでください」
藤倉先生は、何冊も本を出されています。
サインをしていただこうと、用意のいい人は本と色紙を持参していました。
私も「将棋手筋基本のキ」を持っていきました(∩´∀`)∩
最後まで片付けをしてくれていた高校生たちと記念撮影。
~懇親会~
会終了後、ささやかな食事会を用意しました。
総文祭の思い出と、今日の研修会の振り返り。
勝又先生のパソコンも将棋の画面。さすがです。
長野の高校将棋部の隆盛について顧問とお話されている石川先生。いつも気にかけてくださってありがとうございます。
藤倉先生はこれまで「鯉」を召し上がったことがないそうです。
佐久に来てそれはいけません!
半ば強制的に(?)召し上がっていただきました。
藤倉先生、「はつこいの味」はいかがだったでしょうか。
石川先生、勝又先生、藤倉先生
長野の生徒たちもとても喜んでいました。
またの機会がきっとあることを信じて。楽しい一日をありがとうございました!