2018年 第31回全国高校将棋竜王戦 長野県大会レポート

2018年6月3日(日) 長野市読売長野ビル

レポート はしふ先生


 

小野沢幹事長の司会で開会式が始まりました。 

読売新聞社三橋長野支局長、支部連合会湯浅会長、高山事務局長と並んでいます。

 

 

抽選で対局相手が決まり、対局前の緊張した様子で挨拶を聞いています。


【1回戦】

 

○松本泰河(屋代3年):●小林誠至(松本深志3年)

 

 

○津田隆太(木曽青峰1年):●黒岩雄大(長野高専2年)

 

 

●土屋朝陽(松本深志3年):○西田新(コードアカデミー2年)

 

 

 ●内山雄太(松本第一3年):○鈴木翼(長野工業2年)

 


 

【1勝1敗同士の戦い、これに勝てば予選通過】

●小林誠至:○西田新 

 

 

○土屋朝陽:●松本泰河

 


【準決勝】

 

●津田隆太:〇西田新

 

居飛車同士の戦い。序盤、津田君が巧く指し優勢。 

その後、双方に派手な手が飛び交い形勢不明。 

終盤、西田君の攻めが少し薄く見え、津田君に勝ちがあったように見えましたが 

粘る津田君を西田君が攻め倒した将棋でした。

 

 

●鈴木翼:○土屋朝陽

 

優勝候補同士の戦い。 

先手、鈴木君の居飛車穴熊対土屋君の三間飛車穴熊の戦い。 

土屋君が、と金を作り有利になりますが、その後鈴木君もと金を作り追い上げます。 

土屋君は大駒を切り積極的に攻め敵陣を薄くさせ穴熊特有の攻防です。 

 

鈴木君も必死に受けながら、と金を活用してじわじわと追い上げます。 

土屋君の攻めが少し荒っぽく、形勢不明か鈴木君持ちになったように見えました。 

しかし、秒読みでは正確に読み切れません。 

最後は土屋君の攻めに鈴木君が根負けした形で終局しました。 

 

終局後の検討でも結論が出ませんでしたが、後での調べたところ土屋君の△5九角では 

鈴木君が優勢になっており、その後も何回か受けの妙手がありました。 

それにしてもこの二人はいつも大熱戦になります。

 


【三位決定戦】

 

●鈴木翼:○津田隆太 

 

鈴木君にしては珍しく相居飛車。 

意識的に居飛車を指しているそうで将棋の幅を広げることはとてもいいと思います。 

津田君は遠く長野支部の将棋大会へもよく参加してくれます。 

その熱心さのたまものか急速に強くなった感じがします。

 


【決勝戦】

 

○土屋朝陽:●西田新

 

この両者1回戦では西田君が勝ちました。土屋君としては負けられない一番です。 

西田君は居飛車党でビシビシと早や指しの攻め将棋です。 

反対に土屋君は序盤、中盤に時間をかけ、終盤の秒読みはとても慣れているようで

 ギリギリまで読んで指す指し方は独特のものがあります。

 

この決勝戦、土屋君は落ち着いて指し、西田君の攻めを余した感じで勝利しました。

 


 

それにしても土屋朝陽くんの3連覇は凄いですね~、全国大会頑張って下さい。